頭鳴りの東洋医学的タイプ別のツボの選び方

predisposition 症状

東洋医学のツボの選び方

まずは証を決める!

病気になったら、まずは何の病気かなと考えると思います。病名や症状ですね。

東洋医学では病気になったら、まずは「体質がどういう状態になっているのだろう?」と判断することから始めます。

predisposition

例えば
内因(ストレスなど内側の問題)、外因(風邪など外からの侵入によるもの)
虚証(活力がない状態)、実証(気が充実している状態)
などなど

【証】が判断できれば【治法】が決まる!

体質、内外因、虚実が決まると【】が判断でき、自動的に【治法】が決まります。

【治法】によって、漢方薬の処方の順番や、鍼灸ではツボへの刺激量も決まります。

頭鳴りの証・治法・ツボ

証:腎精不足・髄海空虚

高齢者や先天的な虚弱な体質、慢性疾患による衰弱などが原因で引き起こされます。

髄とは神経系統を表していて、髄海は脳のことを意味します。

腎精が不足すると脳への栄養不足が起こることで頭鳴りが発生しやすくなります。

治法:補益腎精

腎という臓器は先天の気といって、両親から生まれたときに受け継いだ元気のことを言います。

先天の気は成長とともにどんどん不足しますが、食事などによって胃腸で作られる後天の気で腎を補い健康を保つというのが東洋医学の考え方です。

腎精不足の治法は補益、つまり胃腸を助けて消化や吸収をもとに戻して腎精を元の状態に戻すという狙いがあります。

治療:ツボ

三陰交・血海:胃腸を助けて気と血を補う

懸鐘:髄会、髄の病の治療点

太谿:腎の原穴、腎の病の治療点

KI3 acupuncture point

証:心気血両虚

出血や慢性病で衰弱、過剰な精神的な負担が原因で引き起こされます。

治法:補気養血寧心

胃腸を助け、心血の増加を促し、精神的な安定を図る必要があるので結構やること多いです。

治療:ツボ

心兪:心を助けて血を補います。

神門:心の原穴、心神を安定させます。

HT7 acupuncture point

膈兪:血会、血の病の治療点。

三陰交:血を養う。

SP6 acupuncture point

証:湿熱蘊脾

高カロリーや高脂質の長期間食べ過ぎ、運動不足によって血管が硬化することで引き起こされます。

治法:清熱化湿

【湿】は身体の中を循環する【水】が滞っている状態のことを意味します。

水が滞って湿になると、熱が発生するので治療はまずは熱を冷ます、清熱法が行います。

治療:ツボ

足三里:足三里は口から肛門までの腑の流れを改善し、熱があれば冷まし、冷えていれば温めることのできる汎用性の高いツボです。

陰陵泉:湿を化して、体全体の水の流れを改善するツボです。

SP9 acupuncture point

内庭・委中:熱を冷ます、清熱のツボです。

脾兪:胃腸を助けて消化吸収を正常に戻します。

BL20 acupuncture point

証:肝気鬱結

主にストレスですが、長期間の怒り、恨み、興奮などによって引き起こされるので、頭鳴りとともに精神症状や不眠症状も引き起こっています。

治法:疏肝解鬱

肝の流れを改善し、凝り固まった気を解きほぐします。

治療:ツボ

太衝:肝の原穴、肝の病の治療点。

膻中:気会、気の病の治療点。

CV17 acupuncture point

肝兪:肝を助けて、気の流れを改善します。

足三里:肝気鬱結の状態は虚実錯雑といって、内臓によって、気が充実している所と気が不足している所が入り乱れていることがほとんど。そのような複雑な状態の治療点として足三里は、虚は補い、実は瀉することのできる、汎用性の高いツボです。

まとめ

頭鳴りの東洋医学的な治療はまず【証】を判断することが必要

  1. 【証】が決まれば【治法】が決まる
  2. 【治法】に沿って、漢方薬やツボ、刺激量を選ぶことができる
  3. 【証】を明らかにしない漢方処方や鍼灸施術は的外れな治療になってしまう。

頭鳴りは、「このツボ!」「このサプリメント、漢方!」というように、症状そのものに治療方法が決められない複雑な病です。

症状だけでなく患者様ご本人の体質や環境までも把握してくれる先生を探しましょう。

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